◉顆粒球系のもの
非特異的防御機構(初期段階で起こる防衛機能、無差別に阻止、排除を行う)で、血管に放出されると、3つに分かれます。
○好中球…白血球の約50〜70%
強い食作用をもち、貪食細胞、大食細胞と呼ばれます。
細菌や真菌など病原体に対する生体防御反応の最前線で
働き約2時間で血中に増加します。
体内に侵入した細菌を摂取消化します。
闘ったあとの死骸が膿となります。
○好酸球…白血球の約3%
寄生虫病やアレルギー疾患のときに増加します。
抗原と抗体が結合してできる
免疫複合体の処理に活躍します。
○好塩基球…白血球の約0.5%
顆粒の中に、ヒスタミン(アレルギーに活躍)や
ヘパリン(抗血液凝固)があります。
炎症部位の血管の拡張や血液の凝固を防ぐことで
好中球の働きを助けます。
※血管からでて組織に入ると、肥満細胞(マスト細胞)
という名前になります。
◉単球系のもの
○単球…白血球の約3〜8%
骨髄で単芽球より分化して作られます。
白血球の中でも、最大の細胞で活発な食作用が
あります。血管からでて組織に入ると、
マクロファージという名前になります。
マクロファージ(大食細胞)は体に入った
異物を見つけて無差別に食べます。
食べ切れなかった異物の表面の特徴を
T細胞に提示します。=抗原提示作用。
ここから、特異的防御機構に関わる
細胞性免疫が作られるようになります。
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