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フランス軍医 ⭕ジャン・バルネは、

第二次世界大戦のドイツ戦線に従軍

その後、インドシナ戦争の負傷者に

精油から作った薬剤で治療を行いました。


『AROMATHERAPIE 植物=芳香療法』


役立つこと。科学的領域にとどまること。

に重点をおき、医師、薬剤師の同意をもとめる

ためのアロマテラピー啓発を行いました。


※当初、精油の殺菌・消炎などの薬理作用の

研究で用いられたのは、ティートリーです。




Aromatherapie✾

2021年12月30日

20世紀…

フランス人(化学者)

⭕ルネ・モーリス・ガットフォセは、

化学実験中に事故で火傷をします。

その治療に、⭕ラベンダー精油が

用いられ効果がありました。


植物から得た精油の治療的な

効果に目覚め、研究に没頭した

そうです。

著作『Aromatherapie』

アロマテラピーという造語をつくり、

アロマテラピーという言葉の生みの親

となります。



ハーブビネガー✾

2021年12月29日

17世紀…南フランス トゥールーズ

ペストが大流行した時の逸話です。


ペスト患者たちの死体から

金品を盗む4人の泥棒たち…

なぜか、ペストにかからず

彼らが捕まり、死刑を逃れる際

その秘密を明かしました。


彼らは、ローズマリー、タイム

セージ、ラベンダー、ミントなど

ハーブをお酢に漬け込んで作った

殺菌効果の高いハーブビネガーを

全身に塗っていたそうです。


この話は、瞬くまに広がり、

ハーブビネガーも流行したようです。



18世紀…

オーストラリア大陸を探検した

ジェームス・クックのエンデバー号に

乗船したジョセフ・バンクスは

プラントハンターとして有名な人物です。


太平洋地域に自生する

植物を収集し、ユーカリ、ミモザ…

ヨーロッパへ紹介しました。


植物の学名は、

属名と種小名で構成される

「二名法」が用いられています。


この分類体系をつくったのは

⭕カール・フォン・リンネ

です。


特定の植物を科学的な方法で

分類でき、複数の名称がつけられる

という問題の解決に寄与しました。



17〜18世紀…

ヨーロッパ ルイ14世の時代


十字軍遠征から戻った騎士たちが

持ち帰ったイスラム兵士の賦香皮手袋

に影響を受け、社交界へと流行します。


南フランス グラース地方で

香りつき手袋が製造されるようになります。


その後、香料産業は、手袋製造から

分離し、グラースは香料産業の中心

となり、「香水の都」となります。



17世紀…

ドイツのケルンへ移住したイタリア人

⭕ジョヴァンニ・パオロ・フェミニス

は、「アクアミラビリス」(すばらしい水)

という芳香水を売り出しました。


その後、製造はジョヴァンニ・マリア・

ファリーナへ受け継がれ人気を博します。


ケルンを占領したナポレオンも

ケルンの水を愛用されました。


⭕ケルンの水✾

=オーアドミラブル

=オーデコロン(フランス語読み)

Eau de Cologne

=「アクアミラビリス」(すばらしい水)


※最古の香水とされ、ベルガモットが

使われていたようです。



香料の発展❁

2021年12月24日

16世紀…

ヨーロッパではルネサンスや

アラビアの蒸留技術の知識の

影響を受け、植物から香料として

精油が抽出されるようになりました。


王侯貴族の間で香料が使われる

ようになります。

芳香目的だけでなく、治療薬と

しても使われたようです。


香料文化は、イタリアから

フランス社交界へ伝わり

ルイ14世の時代は、専属調香師を

雇ったり、香料を身につける人の

名前で呼ぶこともありました。


イタリア・ネロラ公国の公妃が

愛用したビターオレンジの香り✾

が、「ネロリ」と呼ばれたのも

一例となります。



16世紀…

ルネサンスは医学にも影響を及ぼします。

薬用植物に関する書物の普及に伴い

バーバリストが多数登場しました。


イギリスのバーバリスト✾


⭕ジョン・ジェラード

『The Herbal』(本草書)

「本草または一般の植物誌」


⭕ジョン・パーキンソン

「広範囲の本草学書」


⭕ニコラス・カルペッパー

『The English Physician』

※薬草と占星術を結びつけ

薬草は太陽・月・惑星の支配を

受けると説きました。



14世紀…

ルネサンスは「再生」「復興」を

意味しイタリアで始まりヨーロッパへ

広まりました。

ギリシャ・ローマの古典文化復興を

目指しておこった文化運動です。


中国で発明された

火薬・羅針盤・活版印刷は

ルネサンス期のヨーロッパへ

伝わり改良され実用化されました。


印刷物の発展に伴い、薬用植物に

関する書物の出版が盛んになり、

香料への関心も高まりました。


羅針盤の技術は、遠洋航海を可能にし、

大航海時代を導き、新しい領土をめぐり

海外侵略が競って行われました。


香辛料スパイスは、ヨーロッパの

食生活に欠かせないものであり、

15世紀…地中海交易は、オスマン帝国

により高い関税がかけられた為、

大変高価なものとなりました。


新たな交易ルートの開拓が渇望され

アメリカ大陸、アフリカ大陸への

進出が進み、バニラ、チリ、カカオ

など新しい植物が持ち込まれました。


1096年から200年にわたり、

エルサレムをイスラム教徒から

奪還しようとして派遣された

⭕十字軍の遠征があります。

そのとき、イスラム世界の知識

学問をヨーロッパにもたらしました。


ハーブ・薬草・アラビア医学

蒸留の技術などの文化交流が

もたらされヨーロッパは大きな

影響を受けます。


当時、ヨーロッパ社会では

ペスト(黒死病)の流行があり

その対策として街頭で行われたものが

ハーブやスパイス、樹木、樹脂などの

燻蒸です。


クローブなどを詰め込んだ

ポマンダーを魔除けのため

身につけることもありました。


※ポマンダー…オレンジなどの果実に

クローブをさして乾燥させたフルーツ

ポマンダー



14世紀…

ハンガリー王妃エリザベート1世✾

に献上されたハンガリアン・ウォーターは

動かない手足の痛み止めが目的であり

痛みの回復のためとされています。


使ってみると、若返りの効果もあり、

王妃は、70代にしてポーランドの

王子にプロポーズされたという

言い伝えがあります。


⭕ハンガリアン・ウォーターは

「ハンガリー王妃の水」

「若返りの水」とも呼ばれます✾


純度の高いアルコールと

ローズマリーが用いられて

いたようです。


僧院医学の中では、

痛み止め薬として

知られていたようです。



10世紀頃…

中世ヨーロッパはキリスト教を

中心とする社会でした。

修道院内で、薬草が栽培され

治療に用いられました。

⭕「僧院医学」と呼ばれます。


中世ドイツで活躍した修道女

⭕ヒルデガルトは、ハーブ活用法の

著書を残し、ラベンダーの効能を

最初に紹介したのも彼女だと

いわれています。


僧院医学の発展は、医学校の開設を

導き、その代表的なものが

サレルノ(イタリア)とモンペリエ

(フランス)の学校であり、のちに

医学大学となります。


※イタリアのナポリ…サレルノは

ヒポクラテスの町と呼ばれていました。


1140年…シチリア王による医師

「国家免許制度」が誕生。



AD980〜1037年頃…

西ローマ帝国の崩壊後

文化、科学の中心は

イスラム帝国に受け継がれます。

ギリシャ医学をもとに

ユナニ医学として発展します。


⭕イスラム帝国時代に活躍した

医学者・哲学者…イブン・シーナーは、

『医学典範(カノン)』著作。

ローズウォーター✾

芳香蒸留水を治療に用いました。

ローズオットーを用いたようです。


※香りの良い芳香蒸留水を手や身体に

かけたり、床にまいて清める習慣は

現在でもイスラム社会に受け継がれ

ています。



AD2〜3世紀…

中国で薬物について書かれた本は

本草書といい、漢の時代にまとめられて

います。

西洋のディオスコリデス

『マテリア・メディカ』と

並んで有名な東洋の薬草学書は

⭕『神農本草経』です。


5世紀末…

陶弘景により再編さん

されたものは、

『神農本草経集注』です。


AD40〜90年頃…

⭕ギリシャ人医学者…ディオスコリデスは、

皇帝ネロの軍医として働き

各地へ遠征し、自ら得た知識を

『マテリア・メディカ(薬物誌)』

にまとめました。

マテリア・メディカは、

写本されながら後世に受け継がれ

植物画が添えられた有名な

「ウィーン写本」があります。


AD129〜199年頃…

⭕古代ローマにおいて

ヒポクラテスに次ぐ偉大な

ギリシャ人医学者…ガレノスは、

ヒポクラテス医学を基礎とし

体系的な学問として医学を

築きました。動物の解剖、

コールドクリーム製造をはじめ

植物、自然素材を用いた製剤は

「ガレノス製剤」と呼ばれます。



AD23〜79年頃…

⭕博物学者…プリニウスは

『博物誌』を著作。

植物や植物薬剤、自然に

関する知識な集大成と

されています。


AD37〜68年頃…

⭕古代ローマ時代の皇帝ネロは

テルマエ(Thermae)と呼ばれる

公衆浴場を設置しました。

その代表は、ローマに残る遺跡

カラカラ浴場です。

薔薇の香油が使われていたようです。


【新約聖書】


イエス・キリストを葬る際、

用いられた香油は、

「ナルドの香油」を

イエスに塗ったという一節があります。


ナルドの香油は、チベット原産の植物

スパイクナルドを油に浸出させたもの

であったと考えられています。


【新約聖書】


新約聖書の言い伝えでは、

イエス・キリスト誕生の際 、

東方の三賢者(博士)は

イエス誕生の馬屋で

黄金・乳香・没薬を

捧げたといわれています。


乳香と没薬は、黄金と同じくらい

当時、高価なもので、救世主に

捧げる品としてふさわしいもの

だったそうです。


現在もアロマテラピーとして

乳香、没薬は使われています。



クレオパトラ✾

2021年12月12日

BC69〜30年 古代ギリシア

プトレマイオス朝最後の女王

として知られる…クレオパトラ✾


クレオパトラは、ムスクの香り✾を用いて

カエサルやアントニウスを

魅了したことで知られています。


ムスクの香り✾

雄の麝香鹿の香嚢から得られる

分泌液を乾燥したもの。


ごくわずかな量を香水に

加えることで香りに広がりと

持続性を与えます。

遠くに香りを運ぶことが

できるようです。




BC356〜323年

古代ギリシアの北方に

あったマケドニア王国の王

アレキサンダー大王は、

少年の頃、アリストテレスを

師として学びました。


当方遠征により

ギリシア人が多数

東方に移住し、

ハーブやスパイスの交易が

盛んになりました。

ヘレニズム文化の誕生と

なります。



古代ギリシア

2021年12月10日

BC5〜4世紀

哲学や医学が誕生し

植物と香りは治療や

燻蒸に用いられました。


病気を科学的にとらえ

西洋医学の基礎を築いた

⭕医学者…ヒポクラテスは

医学の父と呼ばれます。


『ヒポクラテス全集』

治療薬に芳香植物が

含まれ、生のまま、

もしくは乾燥させたものを

焚いて燻蒸することは

治療法の1つとして

用いられました。


⭕哲学者…テオフラストスは

「植物学の祖」と呼ばれ

『植物誌』に約500種に

およぶ植物を記載しました。


香料としての植物が

まとめられ、香料の調合

製造、使用方法も記載が

あります。


※テオフラストスは、

『動物誌』アリストテレスの弟子です。


【古代インド】


インドやスリランカで

現在も受け継がれている

伝統療法は、

「アーユルヴェーダ」が

あります。


約3000年以上前に

誕生しており

医学・宇宙観・自然観を

含む哲学で、生活方法なども

含んでいます。


「アーユルヴェーダ」

「Ayus」生命と「Veda」知識

の造語です。


神への賛歌集として

「リグ・ヴァーダ」

があります。



BC10世紀 旧約聖書

2021年12月08日

【旧約聖書】


旧約聖書に、植物の香りが

用いられていたことが

わかる一節があります。


「ソロモンとシバの女王」


シバの女王がソロモン王に

贈ったとされるものは、

黄金・宝石・乳香

・白檀(サンダルウッド)

です。


perfume✾という言葉

2021年12月07日

香料・香水を表すperfumeは、

煙を通して…という意味があります。


ラテン語の「Per」通して

と、「fumum」煙に

由来しています。


【古代エジプト】


古代エジプトでは、香りは

神に捧げる神聖なものとして

魂が天国に導かれることを願い

神殿で焚かれていました。


壁画には、王(ファラオ)が

神に香りを捧げる姿が残されています。


使用されていた香料は、

朝➡乳香 夕方➡没薬

を焚いていました。


どちらも樹脂系の香りで

薫香として用いられました。


古代エジプト人は

独特な死生観をもち

魂が現世に戻ったときの入れもの

として、ミイラ作りが行われました。


その際、防腐・殺菌のために

用いられた植物は、

乳香(フランキンセンス)と

没薬(ミルラ)です。



アロマテラピーという概念が

確立したのは、20世紀前半ですが、

ハーブや芳香、植物などを用いることは

古代から行われていました。


植物を生活に取り入れる✾

人と植物の香りとの関わり

各文明と植物の関わりを辿ります。


胎生期

2021年12月04日

胚子期後から分娩までの期間を

胎児期といいます。


このとき、各臓器が完成し

必要に応じた機能を開始します。


胚子期➕胎児期=胎生期


脳や神経が、表皮や感覚器と

同じ外胚葉由来の器官である

ということ✾


つまり…皮膚と脳・神経は

密接な関係にあります。


⭕表皮・感覚器

タッチング、トリートメントで

優しくゆっくりなでる

⭕脳

心地よいと感じる。

⭕神経

リラックス感が得られる。

(。-ω-)zzz. . . 



副腎について✾

2021年12月02日

体の左右…腎臓の上に、副腎はあります。


髄質とそのまわりの皮質からなり

分泌するホルモンは異なります。


髄質➡アドレナリン、ノルアドレナリン…

皮質➡コルチゾール、アルドステロン…


ストレス反応とも大きく関わっている

臓器なので、大事にしたいものです✾


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