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免疫グロブリンは、Igと表記されます。

IgE IgA IgM IgG IgDの5種類あります。


抗体の本体。

リンパ球のB細胞によって産出されるタンパク質。


全ての脊椎動物の血清、体液中に含まれます。

機能により、5種類に分別されています。


※オプソニン効果(免疫食作用)…

マクロファージが食べられない細菌や異物の

表面に付着して、食べやすい形にする体液成分を

生成すること。





抗体とは?

2021年09月29日

免疫グロブリンのうち血液または

リンパ液中に遊離状態で

存在するもの。

※リンパ球の1つB細胞によって産出されます。


免疫反応では、抗原に対して、鍵穴に対する鍵

のように抗体が、結合します。



抗原とは?

2021年09月28日

体内に侵入し、抗体や細胞免疫を成立させる物質。


細菌やウイルス、毒素、ワクチン摂取などで体内に

入るタンパク質、移植された他人の臓器、花粉やダニ

など…非自己のこと。


※アレルギー反応を起こす抗原は、アレルゲンと

呼びます。


体内で免疫反応が起こると、

抗体やリンパ球などの働きにより

生体内から除去されます。


免疫反応において、抗体が特定の抗原に対して

特異的に結合すること。


細菌やウイルスが体内に侵入すると、

B細胞は、この細菌やウイルス(抗原)に

対して、抗体を産出します。


産出された抗体は鍵穴に対する鍵のように

特定の抗原に対してのみ結合します。


体内でのアレルギーやアナフィラキシーショック

の原因となります。


鼻炎のメカニズム

2021年09月26日

①異物(抗原)が入ってくると、IgE(抗体)が

できます。


②再度、同じ抗原が入ると、肥満細胞と結びつきます。

抗原抗体反応


③ヒスタミンが放出されます。

※ヒスタミン…血管の拡張、盛り上がり➡かゆみや

ぶつぶつがでます。


④鼻粘膜に分布している三叉神経を刺激します。

くしゃみがでます。


⑤毛細血管や分泌腺なども刺激して、

血管が拡張、鼻水、鼻づまりなどの

症状を起こします。



発症機能の違いで、次の4型に分類されます。


○Ⅰ型…即時型 IgE抗体が肥満細胞に結合し

そこに抗原が結合するとヒスタミンなどが

放出されます。

※気管支喘息、蕁麻疹、アナフィラキシーショック

花粉症、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎

アトピー性皮膚炎…


○Ⅱ型…即時型 溶血性貧血


○Ⅲ型…即時型 糸球体腎炎、リウマチ熱


○Ⅳ型…遅延型 化粧品かぶれ、肝炎、移植による拒絶反応

薬剤、ハチ、毒ヘビ、食物、運動、天然ゴム

などによって引き起こされます。


※即時型は、数分〜数時間後に反応が現れます。

 遅延型は、24〜48時間後に反応が現れます。



自己免疫疾患とは、抗体やリンパ球が

自己の細胞(組織)を攻撃し、傷つける

ことをいいます。


膠原病、バセドウ病、橋本病などが

あります。


HÌVウイルスとは?

2021年09月23日

エイズのHÌVウイルスは、ヘルパーT細胞を

破壊するため、HÌVに感染した人は、

抗体が作れなくなります。


結果として、日和見感染が起こります。


※日和見感染…通常では、問題にならないような

カビや細菌による感染が起こること。


がん細胞に対しては、


NK細胞とキラーT細胞とマクロファージが

働きます。


免疫機能が低下すると、

がん細胞が増殖し、

がんが発生します。


体の中に、異物(抗原)

が入ってくると…


①顆粒球の好中球

…次に、単球のマクロファージ

(抗原提示細胞)が働きます。処理しきれない場合…


②マクロファージは、リンパ球の

T細胞

抗原を提示します。


感作リンパ球が、

リンホカインを産生して、

マクロファージの食作用を増強する一方で…


ヘルパーT細胞は、

B細胞に抗体を作ることを

命令します。


B細胞は、

形質細胞に変形して、抗体を作ります。

また、オプソニン効果でマクロファージの食作用を

助けます。


⑥抗体を作りすぎた時…サプレッサーT細胞

抑制を命令します。


※1つの抗原に対して、1つの抗体。

=鍵と鍵穴の関係です。


例…香港A型の予防接種を受けても、

違う型のインフルエンザには

効果がありません。


NK細胞とは?

2021年09月20日

リンパ球のひとつ。

抗原を認識するための受容体をもたず、

指令がなくても、直接、ウイルスや

ウイルスに感染した細胞、腫瘍細胞を

破壊し、無毒化する働きを持ちます。


主に免疫細胞が産出する微量生理活性タンパク質の

総称。

細胞間相互作用に関与しています。


抗原と感作リンパ球が結合したときに

分泌されるインターフェロン、インターロイキン

などがあります。


T細胞とは?

2021年09月18日

リンパ球のひとつ。

名前は、thymus(胸腺)に由来します。


免疫反応において、B細胞とともに

重要な役割があります。


骨髄から胸腺に移動したリンパ芽球の一部は

T細胞に分化、育成され抹消リンパ組織に移行。


T細胞は、マクロファージより抗原提示を

受けるとその特徴を解読し、感作リンパ球となって

サイトカインの1種であるリンホカインを産出。


それぞれの役割にあわせて、

キラーT細胞、ヘルパーT細胞、サプレッサーT細胞などに

分化します。


B細胞とは?

2021年09月17日

リンパ球のひとつ。

名前は、bone marrow骨髄に由来。


骨髄でサイトカインの作用を受けて

造血幹細胞から分化成熟。

特異的防御機構において抗原提示を受けると

T細胞の指令で形質細胞に分化、増殖。

抗原に対して、特定の抗体を産出します。


抗原が消失した後も、B細胞の一部が

記憶B細胞となって長時間にわたり

感染を記憶するため、再び感染した

際は、速やかに抗体を産出することが

できます。 


予防接種はこの働きが利用されています。


白血球について✾

2021年09月16日

◉リンパ球系…B細胞、T細胞、NK細胞など…


非特異的防御機構と特異的防御機構があります。


○非特異的防御機構➡人間が生まれながらにして

持っているもので、阻止方法として、

・皮膚や粘膜による異物の阻止。

・胃酸、腸内細菌叢などの粘膜等分泌物の阻止。

・好中球→単球→マクロファージによる食作用としての阻止。

※病原体が侵入すると、その局所では急性炎症反応を

起こして、血管が拡張、白血球などが血管外にでて

細菌や異物と闘います。


NK細胞(ナチュラルキラー)…がん細胞の増殖を

抑えます。


○特異的防御機構➡抗体産生。

骨髄生まれ、胸腺育ち。

特異的防御機構には、液性免疫と細胞性免疫の

2つがあります。


T細胞細胞性免疫


感作リンパ球に分化。化学伝達物質リンホカインを

産生します。マクロファージの殺菌機能を高めます。



キラーT細胞に分化。ウイルス感染細胞、腫瘍細胞

移植した臓器細胞を攻撃します。


サプレッサーT細胞に分化。抗体を作りすぎた時

B細胞に抑制を命令します。


*********************************************************

【B細胞に関わるものは、液性免疫】


ヘルパーT細胞に分化。マクロファージからの

抗原提示を受けて、B細胞に抗体を作るように

命令します。

※マクロファージからの抗原提示を受けた

ヘルパーT細胞の指令によって、B細胞

形質細胞に分化し…(プラズマ細胞)

特定の抗原に対してのみ

反応する抗体を産出します。=液性免疫。



白血球について✾

2021年09月15日

◉顆粒球系のもの

非特異的防御機構(初期段階で起こる防衛機能、無差別に阻止、排除を行う)で、血管に放出されると、3つに分かれます。


好中球…白血球の約50〜70%

強い食作用をもち、貪食細胞、大食細胞と呼ばれます。

細菌や真菌など病原体に対する生体防御反応の最前線で

働き約2時間で血中に増加します。

体内に侵入した細菌を摂取消化します。

闘ったあとの死骸が膿となります。



好酸球…白血球の約3%

寄生虫病やアレルギー疾患のときに増加します。

抗原と抗体が結合してできる

免疫複合体の処理に活躍します。



好塩基球…白血球の約0.5%

顆粒の中に、ヒスタミン(アレルギーに活躍)や

ヘパリン(抗血液凝固)があります。

炎症部位の血管の拡張や血液の凝固を防ぐことで

好中球の働きを助けます。

※血管からでて組織に入ると、肥満細胞(マスト細胞)

という名前になります。


◉単球系のもの


単球…白血球の約3〜8%

骨髄で単芽球より分化して作られます。

白血球の中でも、最大の細胞で活発な食作用が

あります。血管からでて組織に入ると、

マクロファージという名前になります。

マクロファージ(大食細胞)は体に入った

異物を見つけて無差別に食べます。

食べ切れなかった異物の表面の特徴を

T細胞に提示します。=抗原提示作用。


ここから、特異的防御機構に関わる

細胞性免疫が作られるようになります。


血小板について✾

2021年09月14日

骨髄で顆粒になったものが、血管に放出されます。

※核はありません。


血小板は、血液凝固作用があります。


血小板血栓…露出した膠原線維に血小板が粘着。

一時的な止血栓で破損部をふさぎます。


凝固血栓…血漿中のフィブリノーゲンが

不溶性のフィブリンに変わり、強固な止血栓を

します。


赤血球について✾

2021年09月13日

赤血球は、円盤状の形をしています。

酸素を各組織に運び、二酸化炭素を運び去ります。


骨髄で脱核してから、血管に放出されます。

※核がない=分化しない。


約34%はヘモグロビン(鉄を含む血色素)

柔軟性にとみ、変形しやすく、細い毛細血管も

容易に通過できます。

寿命は、120日くらいです。


※1日平均4〜5万の赤血球が、脾臓や肝臓で

壊され、ほぼ同じくらいの量が骨髄で新生されます。


血液は、液体成分55%と有形成分45%から

成ります。


○液体成分…55%


血漿…液体成分の90%は水、約7〜8%は、

タンパク質(アルブミン、グロブリン、フィブリノーゲン)

残りの約2〜3%は、糖質、脂肪、無機成分(ナトリウム、カリウム)


○有形成分…45%


赤血球…44%

白血球、血小板…1%

※血球は骨の赤色骨髄(造血機能をもつ)の中の

幹細胞で作られます。



アレルギーとは?


身体に備わっている免疫機構が、本来

多くの人にとって無害である非自己に

対し過剰に反応し、不利益な状態を

引き起こすこと。


アレルギーの原因になる抗原を

アレルゲンといいます。


即時型アレルギーと遅延型アレルギーに

大別されます。


************************************


◉即時型アレルギー=Ⅰ型アレルギー


抗原の刺激を受けて、数分〜数時間後に

反応が現れます。速やかに反応が起こります。


アレルギーのうち、免疫グロブリンEが

関与することによって引き起こされる

アレルギー。


ヒスタミンによる血液拡張や浮腫

かゆみなどの症状。


蕁麻疹、食物アレルギー、花粉症

アレルギー性鼻炎、気管支ぜんそく

アトピー性皮膚炎など…

アナフィラキシーショック

Ⅰ型アレルギーの1つです。


※アナフィラキシー…Ⅰ型アレルギーの中で

特に反応が激しく、全身性のもの。

薬剤、蜂、毒蛇、食物、運動、天然ゴムなど

によって引き起こされます。

急速な血圧低下によるショック状態を

アナフィラキシーショックといいます。

呼吸困難、意識障害など伴い生命に危険が

及ぶため、速やかな救急処置が必要です。



************************************


◉遅延型アレルギー=Ⅳ型アレルギー


抗原の刺激を受けてから、24〜48時間後に

アレルギー反応が現れるもの。

パッチテストなど…


液性免疫ではなく、T細胞やマクロファージ

による細胞性免疫が関与しています。


例として、ツベルクリン反応があります。


************************************


免疫には、自然免疫系と獲得免疫系があります。


◉自然免疫系…非特異的防御機構


人間が生まれながらにして持っている

先天的な免疫。

・障壁(皮膚や粘膜)

・白血球(好中球、マクロファージ、NK細胞)

・皮膚や粘膜の酸性環境。

・粘液(リゾチーム)

・リンパ節、リンパ腺(頸・脇の下、鼠径にある)

※リンパ節は、静脈に絡みついている。弁を持つ。

老廃物を除去する。免疫にも関わっている。


・パイエル板(腸管リンパ節)は1次バリア

※腸管での免疫の働きの中枢的存在。

腸管の消化吸収を司る器官の間に挟まってある

腸管独特のリンパ節。


◉獲得免疫系…特異的防御機構


予防接種

抗体を作ってからだを守る後天的な免疫。

・白血球(リンパ球を中心としたもの)

・細胞性免疫(リンパ球系のキラーT細胞が中心)

・体液性免疫(リンパ球系B細胞が作った抗体…Ig)


免疫について✾

2021年09月09日

免疫とは?


異物や病原体、毒素など、

非自己から身を守る為に

抵抗性を持つ現象。


全身の細胞、組織、器官などが

連携して、非自己を認識し

体内への侵入を防御、排除する

生体防御反応です。


異物(抗原)が侵入した時、それを排除して

自己を守るように働く(抗体をつくる)

が、過剰に働き、アレルギーとなることも

あります。


※自己…自分自身の細胞など人体にとって

自分と認識されるもの。


※非自己…自己の体を構成する成分以外のもの。

異物(塵、ダニ、花粉、細菌、ウイルスなど)

体内に異物が侵入するとそれを排除しようとして

様々な免疫機構が働きます。



【血液脳関門】


脳の組織と血液中の物質移動に関しての

防御システムです。


脳の毛細血管の内皮細胞や基底膜の外側を

包むグリア細胞が関与しています。


血液中から脳が必要とする物質だけを

取り込んで有害なものは通過させない働きです。


※小児…15歳未満は、血液脳関門が未発達である為

循環血液中の物質が脳に達しやすく、中枢神経系に

影響を与えることがあるので、注意⚠


【脳の血液循環】


脳の重さは、体重の約2%しかないですが、

心臓からの血流は、血液の15%を占めます。


脳頭蓋で覆われ、容積変化も栄養貯蔵も

できない為、常に新鮮な血液で栄養(ブドウ糖)

と酸素を供給する必要があります。


左右の内頚動脈と頸骨動脈が脳底(大脳動脈輪)で

連絡しており、各領域にむかい、1箇所で障害が

起こっても他の回路で血流が保たれます。


神経組織は、ニューロンと

支持組織のグリア細胞、被膜

血管などから成ります。


1つの神経組織からは、長い軸索と

木の枝のように複雑に分岐した

短い樹状突起が伸びています。


ニューロンは、神経細胞(細胞体・核)

突起(樹状突起・軸索)から成ります。


軸索は、シュワン細胞に幾重にも

覆われていて、髄鞘は、断続的に

軸索を覆っており、一定間隔の

くびれ(ランビエの絞輪)があります。

電気的興奮は、この絞輪から絞輪まで

ジャンプして進むため伝導が速いです。

これを跳躍伝導といいます。


※軸索…無髄神経線維で、ゆっくり伝わります。

※髄鞘…有髄神経線維で、電気的絶縁部分(電気を通さない)

※ランビエの絞輪…髄鞘の切れ目で、電気を通します。


ニューロンとニューロンの継ぎ目を

シナプスといい、この隙間をシナプス間隙

いいます。


○軸索の末端は、神経終末といい、

シナプス小胞があり、化学伝達物質

(アセチルコリンやカテコルアミン)

がシナプス間隙へ放出されると、一方通行で、

隣接のニューロンの樹状突起で受け取られます。

鍵と鍵穴の関係になっています。


【伝達経路】

樹状突起(求人性)➡神経細胞➡軸索(遠心性)➡

神経終末(シナプス小胞)➡シナプス間隙➡

隣接の樹状突起➡神経細胞➡軸索➡…と順番に伝わります。




末梢神経には、体性神経と自律神経

あります。身体の中枢と末端を連絡する

神経線維の集まり✾


体性神経(動物神経)

…脳神経12対と脊髄神経31対が支配。

意思によって支配できます。

伝達速度が速く、敏感、意識的。

中枢神経から枝のように体全体に

伸びている神経。

※体性神経には、知覚神経と運動神経、

2つの混合神経があります。


知覚神経(求心性)…皮膚などの

末梢の情報を中枢に伝えます。

第1神経(嗅神経)・第2神経(視神経)

第8神経(内耳神経)


運動神経(遠心性)…中枢からの指令を

末梢に送ります。

第3神経(動眼神経)・第4神経(滑車神経)

第6神経(外転神経)・第11神経(副神経)

第12神経(舌下神経)


混合神経…知覚と運動の両方の働きが

あります。

第5神経(三叉神経)・第7神経(顔面神経)

第9神経(舌咽神経)・第10神経(迷走神経)


自律神経(植物神経)

自律神経には、交感神経と副交感神経

あります。伝達速度が緩やかで自動的

二重支配(拮抗作用)

脳の視床下部がコントロールしています。

意思とは無関係に独立して反射的、自動的に

働きます。内臓、皮膚、血管に分布し、

生命維持を預かる機能を無意識的、反射的に

司り、内部環境を調整しています。


交感神経…胸髄と腰髄からでています。

昼の神経、エネルギーの放射、

身体を興奮させて闘う。

カテコルアミン(ノルアドレナリン、アドレナリン)


作用➡瞳孔拡散、唾液腺は少なくなり濃くなる。

末梢血管は収縮、気道は拡張、血圧上昇

心拍数は促進、肝臓ではグリコーゲンが

分解され血糖値は上昇、消化液の分泌は

減少し、消化管の運動は抑制。

皮膚は、立毛筋が収縮(鳥肌)

汗腺は、分泌活動が増加


副交感神経…脳幹と仙髄からでています。

夜の神経、エネルギーの充電、鎮静し

リラックス。

アセチルコリン、セロトニン、GABA


作用➡交感神経の作用の反対となります。

皮膚や汗腺には作用しません。



脊髄の断面は、

H型の灰白質(神経細胞)

灰白質を取り囲む白質(神経線維)

となっています。


※脳の表面、神経細胞のいるところは、灰白質。

大脳皮質は、灰白質の部分だけをさしていいます。

灰白質の内側は、白質で神経細胞の連絡路

(軸索)となります。


脳は、外側➡灰白質 内側➡白質

脊髄は、外側➡白質 内側➡灰白質



頸神経:8対…頸部と後頭部と腕神経叢に分布。横隔膜までいく。

胸神経:12対…肋骨の間を通り、胸壁と腹壁に分布。

腰神経:5対…下腹部、臀部と大腿前部に分布。大腿神経

仙骨神経:5対…骨盤の中にあり、臀部の中部から

大腿後部と膝から下の下肢に分布。

坐骨神経

尾骨神経:1対…肛門付近と外陰部に分布。


合計31対の脊髄神経となります。


※脊椎…脊柱を構成する椎骨で体幹や頭部を

支えています。頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個

仙椎5個、尾椎3〜5個ですが、仙椎は、思春期

尾椎は胎児期に癒合し、仙骨、尾骨という1つの

骨になります。



第1神経…嗅神経:においの感覚を大脳半球の嗅球に伝達。


第2神経…視神経:網膜に映った像を外側膝状体に伝達。


第3神経…動眼神経:眼球を動かす。まぶたを開く。


第4神経…滑車神経:眼球を下左側に動かす。


第5神経…三叉神経:顔面の知覚、咀嚼筋の運動。


第6神経…外転神経:眼球を外側に動かす。


第7神経…顔面神経:表情筋の運動支配や味覚を中枢に伝達。


第8神経…内耳神経:聴覚や平衡感覚の情報伝達。


第9神経…舌咽神経:味覚、舌、咽頭の知覚。


第10神経…迷走神経:分布範囲が最も広い。

外耳道、咽頭、喉頭の運動と知覚

頸部、胸部、腹部の臓器に分布。


第11神経…副神経:胸鎖乳突筋、僧帽筋への運動指令。


第12神経…舌下神経:舌の運動を司る。




延髄の下は脊髄で、脊髄は末端と脳との

橋渡しの他に、脊髄反射の働きがあります。


脊髄反射とは、末端からの情報を脳に伝えず、

意識とは無関係に瞬時にUターンして起こす反応。


例:熱いものに触れた時に、すぐにサッと

手を離す。


本能的な防御行動で、膝蓋腱反射や

末梢血管の収縮、拡張も脊髄反射です。


その他…脳幹における反射

唾液や涙の分泌、くしゃみなども

本能的な防御行動。



中枢神経は、脳と脊髄が支配しています。


中枢神経…全身の様々な部位から

送られてきた情報を受取

判断しその対応を指令。



…………

終脳…大脳:情報を識別し、

それに応じた運動を指令する。

間脳…視床と視床下部があります。

※視床:脊髄からきた知覚情報を中継し

大脳皮質に伝える。

※視床下部:自律神経の中枢。

内分泌系の下垂体と密接。

中脳…視覚、聴覚の伝導路を中継する。

……知覚性、運動性の伝導路。

小脳…運動を司る。

延髄…呼吸、循環、咀嚼、嚥下、嘔吐

発声などの生命活動の基本的な

働きを制御する。



脊髄…………末端からの様々な情報を脳に送ります。


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