‐CO‐O‐という原子団を含みます。
分子サイズが大きいため、蒸留しても
採取されず、圧搾法に多く含まれます。
⭕フロクマリン類
◉ベルガプテン…ベルガモット
グレープフルーツ、レモン
◉ベルガモテン…ベルガモット
語尾が…‐ole(オール) ‐oxide(オキサイド)で
終わります。
⭕オキシド類
◉1.8‐シネオール…ユーカリ、ティートリー
ローズマリー、ペパーミント
◉ローズオキサイド…ローズAbs
語尾が…‐yl(イル)・-ate(エイト)で
終わります。
アルコールと有機酸から生成されます。
これを多く含む精油は、
芳香が良いとされます。
フルーティー✾
⭕エステル類
◉酢酸リナリル…クラリセージ、ラベンダー
ベルガモット、ネロリ
◉安息香酸メチル…イランイラン
◉酢酸ベンジル…イランイラン
ジャスミン
◉ケイ皮酸エステル…ベンゾイン
◉アンゲリカ酸エステル…カモミールローマン
◉安息香酸エステル…ベンゾイン
◉酢酸ボルニル…ローズマリー
語尾が…‐ol ‐ole(オール)で終わります。
アルコールと同じですが、1つしかないので
覚えやすいです。
ベンゼン環の二重結合のところに
直接、水酸基(‐OH)がつくため
刺激性が強いです。
※トリートメントには不可。
⭕芳香族フェノール
◉オイゲノール…パチュリ、ミルラ
⭕環状ケトン
◉cis‐ジャスモン…ジャスミン
語尾が…‐one(オン)で終わります。
炭化水素にカルボニル基=Oがつくと
テルペンケトンになります。
※酸化しにくく、体内に蓄積されやすいです。
⭕テルペンケトン
◉カンファー=カンファノン…ローズマリー
◉ヌートカトン…グレープフルーツ
◉メントン…ペパーミント、ゼラニウム
◉ダマスコン…ローズオットー
◉ダマセノン…ローズAbs
◉サンテノン…サンダルウッド
◉ベチボン…ベチバー
◉ベチベロン…ベチバー
◉メチルヘプテノン…レモングラス(西・東インド型)
⭕セスキテルペン炭化水素…炭素数15
◉カマズレン…カモミールジャーマン
カモミールローマン
◉ビサボレン…(誘)ジャーマンカモミール
◉サンタレン…サンダルウッド
◉β‐カリオフィレン…ブラックペッパー
ローズマリー
◉γ‐カディネン…サイプレス
◉パチュレン…パチュリ
◉ファルネセン…ブラックペッパー
◉ベチベン…ベチバー
語尾が…‐ene(エン)で終わります。
⭕モノテルペン炭化水素類…炭素数10
◉リモネン…柑橘類、フランキンセンス
ミルラ、ブラックペッパー
◉α‐ピネン…サイプレス、ジュニパー
ユーカリ、ブラックペッパー、
フランキンセンス、ミルラ
◉p‐シメン…スイートマジョラム
フランキンセンス
◉γ‐テルピネン…スイートマジョラム
ティートリー
◉δ‐3カレン…サイプレス
◉サビネン…ジュニパーベリー
スイートマジョラム
◉カンフェン…ジュニパーベリー
◉ミルセン…レモングラス(西インド型)
⭕脂肪族アルデヒド
◉デカナール…オレンジスイート
◉オクタナール…オレンジスイート
グレープフルーツ、レモン
⭕芳香族アルデヒド
◉クミンアルデヒド…ミルラ、パチュリ
◉バニリン…ベンゾイン
語尾が…‐al(あーる)または
‐aldehyde(アルデヒド)で終わります。
※炭化水素にアルデヒド基‐CHOがつくと
テルペンアルデヒドになります。
テルペンアルデヒドは、
皮膚刺激に注意です。
⭕テルペンアルデヒド
◉シトラール…レモン、レモングラス
メリッサ、オレンジスイート、グレープフルーツ
◉シトロネラール…メリッサ
⭕芳香族アルコール類
◉フェニルエチルアルコール…ローズAbs
ローズオットー
⭕ジテルペンアルコール類
◉スクラレオール…クラリセージ
◉フィトール…ジャスミン
⭕セスキテルペンアルコール類
◉ネロリドール…ネロリ
◉ビサボロール…カモミールジャーマン
◉ベチべロール…ベチバー
◉サンタロール…サンダルウッド
◉パチュリアルコール…パチュリ
炭化水素に水酸基…‐OHがつく
テルペンアルコール✾
語尾が‐ol…オールで終わるものが
該当しますが、フェノール類も
オールで終わるものです。
フェノール類は少ないので、
覚えやすいです。
⭕モノテルペンアルコール類
◉リナロール…イランイラン、
柑橘類(グレープフルーツ除く)
メリッサ、クラリセージ、ラベンダー
ゼラニウム
◉メントール…ペパーミント
◉ゲラニオール…ゼラニウム、
イランイラン、ネロリ
グレープフルーツ、メリッサ
ローズオットー、ローズ
レモングラス(東インド型)
◉シトロネロール…ローズ
ゼラニウム、ローズオットー
◉ラバンジュロール…ラベンダー
◉テルピネン‐4‐al…ティートリー
ジュニパーベリー、スイートマジョラム
◉ボルネオール…フランキンセンス
ローズマリー
◉ネロール…ネロリ、レモングラス(東インド型)
ローズAbs・ローズオットー
精油の構成成分のほとんどは
テルペン類です。
テルペン類は、ほぼその構造の中に
2重結合を持つ不飽和炭化水素で
炭素…C5個と、水素…H8個の
イソプレン…C5H8の重合物となります。
例…
・モノテルペン …炭素数10個
・セスキテルペン…炭素数15個
・ジテルペン …炭素数20個
分子内にベンゼン環をもつ
有機化合物のことを
芳香化合物✾と
いいます。
炭化水素に水酸基やアルデヒド基が
つくことで、性質がほぼ決まり、
精油は芳香も決まってきます。
精油成分は、ほとんど
炭素原子…C
水素原子…H
の化合物で
炭化水素から成ります。
炭素原子の結合の仕方や
官能基の種類によって
分類されます。
例として…
鎖状構造をもつもの→脂肪族化合物
環状構造をもつもの→ベンゼン環
などがあります。
神経作用があるため使用に気をつける精油✾
・クラリセージ
※ホルモンバランスを整えます。
エストロゲン様作用があります。
高濃度での使用も集中力減退となるため
使用量に注意しましょう。
アルコールを飲んだときは使わないとされる精油✾
・クラリセージ
※強い鎮静・鎮痛作用があります。
高濃度は集中力減退。
妊娠中・飲酒のときは不可。
抑うつ状態のときは使わないとされる精油✾
・サンダルウッド
深みのある香り✾
※深いリラックスを導きます。
呼吸器の抗炎症作用。
泌尿器の強壮、殺菌。
お肌を柔らかくして、引き締めます。
眠気がくるため、高濃度や長期使用は注意とされる精油✾
・クラリセージ
※高濃度は、集中力減退。
ホルモンバランスを整えます。
・スイートマジョラム
※妊娠中は避けること。
血管を拡げるため、血圧降下。
鎮痛・加温作用があります。
・ジャスミン
※濃厚な花の香り✾濃度に注意しましょう。
落ち込みや深い悲しみの時、感情の混乱から
くる不安を和らげます。
・ネロリ
※心を鎮め、リラックス✾
精神的ショックを緩和します。
老化肌や妊娠線予防に使用します。
ひきつけには使わないとされる精油✾
・クラリセージ
※高濃度は、集中力減退。
妊娠中は不可、飲酒も不可。
ホルモンバランスを整える精油として
知られています。
・ユーカリ
※高血圧の方は、不可。
刺激が強いので、使用に注意。
風邪の予防に。抗ウイルス・殺菌
消炎・鎮痛
・ローズマリー
※高血圧には不可。
発汗・利尿・鎮痛など
血行を良くしたいとき
元気を出したいときに使用します。
筋肉痛・リウマチ痛・痛風に使用します。
腎臓炎には使わないとされる精油✾
・ジュニパーベリー
※発汗を促し、尿を排出。
頭脳明晰作用あり。筋肉痛・関節痛
月経痛にも。体がスッキリしないときは、
少し熱めのお湯で半身浴します。
・ブラックペッパー
※皮膚刺激に注意。
抗炎症・殺菌作用あり。
消化機能を整え、発汗による全身の浄化。
スポーツ後の筋肉痛にも使えます。
高血圧症には使わないとされる精油✾
・サイプレス
※精神を安定させストレスを緩和します。
ヒステリーやイライラ解消に。
・ユーカリ
※抗ウイルス・殺菌・消炎・鎮痛
花粉症・痰が絡んだときや風邪の予防に。
高血圧には✘ 刺激が強いため、要注意!
敏感肌に注意とされる精油✾
・イランイラン
※脂性肌のバランスを整えます。
濃厚な香りなので、濃度に注意!
・ゼラニウム
※ホルモン分泌調整・生理のリズムを整えます。
月経前の不調や緊張に✾
むくみ改善・老廃物除去
・ブラックペッパー
※消化機能を整えます。
発汗による全身の浄化・スポーツ後の筋肉痛に。
皮膚刺激に注意!
・レモン
※気分転換・神経疲労の改善・消毒殺菌効果
空気清浄に使えます。
・レモングラス
※虫除け・消化機能調整・乳酸を除去
敏感肌に要注意!
光毒性があるとされる精油✾
・グレープフルーツ
※むくみ解消・ダイエット・血行促進
使用後にお肌を強い紫外線にさらさないこと。
・ベルガモット
※心身の疲労時や食欲不振の時に。
不眠の緩和
使用後にお肌を強い紫外線にさらさないこと。
・レモン
※気分転換・消毒殺菌・空気清浄
使用後にお肌を強い紫外線にさらさないこと。
皮膚刺激があるとされる精油✾
・ティートリー
※強い殺菌力・抗真菌作用
皮膚の消毒や化膿止め
感染症の初期症状に。
ハンカチなどに数滴つけて吸引します。
・ブラックペッパー
※抗炎症・殺菌作用
消化機能を整えます。
発汗による全身の浄化。
スポーツ後の筋肉痛に。
・ユーカリ
※抗ウイルス・殺菌・消炎・鎮痛
風邪の予防に。
高血圧の方は使用しないこと。
刺激が強いので注意すること。