表皮を含む感覚器
脳
神経
副腎髄質…
消化管
肝臓
膵臓
呼吸器
甲状腺
副甲状腺…
①左右の卵巣の中に、原始卵胞があります。
周期的にホルモンの働きで成熟していき、
成熟した卵子は、卵巣の表面から体外に
排出されます。
②排出された卵子は、すぐに近くにある
卵管の先端部分の卵管采から吸収されます。
卵管膨大部まで移動。
ここで、精子と結合すると、
受精卵(1つの細胞)ができます。=受精
③受精卵は、卵管の筋肉で蠕動運動と
卵管を構成している細胞の繊毛運動に
よって、しだいに子宮へ移動していきます。
④子宮へ移動する受精卵の中では、
細胞分裂が活発に行われ
桑の実状になるまで分裂(分化)を
繰り返します。受精後、約3日で桑実胚となり
子宮腔に到達します。
⑤細胞は一方に片寄り、体液とわかれて
胞胚となり、これが身体の各器官となります。
⑥受精後、約1週間で、子宮内膜に着床します。
=妊娠
胎生期…受精後から分娩までのことをいいます。
このうち、受精後8週間を胚子期といいます。
分化が最も進む時期です。
3週目に入ると、内胚葉、外胚葉、中胚葉ができ、
これが、体の最も基本的な器官となります。
卵巣は、梅の実大(親指大)の大きさ✾
扁平な左右1対の実質性の臓器です。
卵子を排出し、女性ホルモンを分泌します。
エストロゲン(卵胞ホルモン)
プロゲステロン(黄体ホルモン)
※実質性の器官とは、
中は空洞でなく、ホルモンをだすなど、
それ自体が機能的な働きをもっている器官のこと。
注意➡卵管は、左右1対あり、子宮と繋がっています。
卵巣とは、つながっていません。
子宮とは、女性の生殖器ですが、
1つで、こぶし大の大きさ。
前後に扁平な袋状で、中空性の器官です。
※中空性の器官とは、中が空洞のもので、
口から肛門までの消化器系の器官や
子宮が含まれます。
やや前方に傾いており、
固定的ではなく、膀胱や直腸の状態、
体位、腹圧などである程度、移動します。
子宮壁は、内膜、平滑筋で構成される筋層と
外膜の3層構造。
筋肉には、自分の意思で動かせるものと
動かせないものがあります。
動かせるものは、骨格筋✾
動かせないものは、平滑筋(内臓筋)と心臓の心筋✾
①FSHの刺激➡エストロゲン
このとき、卵巣周期の卵胞期であり
子宮内膜周期の増殖期
⭕子宮内膜の再生と妊娠成立の準備
②LHの分泌量がピークになった時に⭕排卵。
③LHの刺激➡プロゲステロン
このとき、卵巣周期の黄体期
子宮内膜周期の分泌期
⭕内膜の肥厚、着床に適した環境
【視床下部からのホルモン】
⭕性腺刺激ホルモン放出ホルモン
⬇
【下垂体前葉からのホルモン】
⭕卵胞刺激ホルモン(FSH)
⭕黄体形成ホルモン(LH)
⬇
【卵巣からのホルモン】
⭕卵胞ホルモン(エストロゲン)
⭕黄体ホルモン(プロゲステロン)
【受精しなかった場合】
子宮内膜周期の月経期
卵巣では、黄体が次第に小さくなり
白体になると黄体ホルモンの分泌が
止まります。
子宮内膜では、粘膜が剥がれて
血液とともに排出されます。
月経が始まると、FSHの分泌が
増えてきて、次の周期が
始まります。
【受精した場合】
黄体はさらに大きくなり
妊娠中は継続して黄体ホルモンを
分泌します。
分娩後は次第に小さくなり
白体になって、黄体ホルモンの
分泌が止まります。
※白体になると黄体ホルモンが止まりますが
すべての黄体が一度に白体になるのではなく
分泌量が0になることはありません。
【排卵後の約2週間】
卵巣周期の黄体期
子宮内膜周期(月経周期)の分泌期
この時、卵巣から黄体ホルモン
(プロゲステロン)が分泌されます。
卵巣で排卵されなかった成熟卵胞は
黄体になり、黄体ホルモン(プロゲステロン)
を分泌します。
子宮内膜は黄体ホルモンの働きで
子宮内膜を肥厚させ血管を拡張します。
粘膜の分泌を増加して柔らかくし
受精卵の着床に適した環境にします。
※排卵後、黄体ホルモンによって
基礎体温は約0.5℃急上昇し
排卵前の低温期から排卵後の高温期に
変わります。
【排卵】
この時、卵巣から卵胞ホルモン(エストロゲン)
➡視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモン
➡下垂体前葉から黄体形成ホルモン(LH)
が、分泌されます。
卵巣で、卵胞が成熟すると
卵胞ホルモンが急増し、その刺激で
視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモンが
分泌され、下垂体前葉からLHが分泌されます。
LHの分泌量がピークに達した時、
排卵が起こります。
※排卵される成熟卵胞は、通常、1個です。
【排卵前の約2週間】
卵巣周期の卵胞期であり、
子宮内膜周期(月経周期)の増殖期となります。
この時…下垂体前葉から卵胞刺激ホルモン(FSH)
➡卵巣から卵胞ホルモン(エストロゲン)が
放出されます。
卵巣では、月経が終わる頃からFSHの刺激で
原始卵胞が発育し、卵胞ホルモン
(エストロゲン)の分泌が増加します。
子宮内膜は、卵胞ホルモン(エストロゲン)
の働きで、子宮内膜が再生され厚みを増します。
エストロゲンの分泌量は、
排卵直前にピークに達します。
女性は、性周期があります。
卵巣周期と子宮内膜周期(月経周期)
であり、約4週間の周期で変化しております。
卵巣と子宮内膜は密接な関係にあります。
性周期は、自律神経系や精神的なもの
にも支配されやすいです。
自己を複製し、増殖する能力や
複数の種類の細胞に分化する能力を
併せ持つ点で再生医療の分野で
注目されています。
組織、器官の維持のため
細胞を供給する役割があります。
・造血幹細胞…赤血球や白血病のもととなります。
・皮膚幹細胞…皮膚細胞になります。
・神経幹細胞…神経細胞を作ります。
iPS細胞(人工多能性幹細胞)やES細胞(胚性幹細胞)
など
胚葉が様々な器官に分化することです。
受精卵が分化を続けて、
胚葉と呼ばれる細胞層を形成します。
胚葉は、外胚葉、中胚葉、内胚葉に
分類されます。
※妊娠8週までを胚子期、それ以後を
胎児期といいます。
⭕外胚葉…神経系、感覚器系、表皮、副腎髄質など
⭕中胚葉…循環器、肝臓、生殖器、筋肉、骨、副腎皮質など
⭕内胚葉…消化器系、呼吸器系、甲状腺など
情報伝達を行うニューロンと
支持細胞のグリア細胞からなる組織。
ニューロン(神経元)の集まりで、
2種類あります。
●中枢神経…脳と脊髄
●抹消神経…全身
※神経組織は、神経系、感覚器系
表皮、副腎髄質など同じく、外胚葉由来となります。
細長い繊維状の筋繊維が
集まってできた組織。
骨格筋、平滑筋、心筋の3種類あります。
●骨格筋繊維(横紋筋)…随意筋
●平滑筋繊維(内蔵筋)…不随意筋
●心筋繊維(横紋筋)…不随意筋
※随意筋…体制神経支配のため、
自分の意思でコントロール可能。
※不随意筋…自律神経支配のため、
自分の意思でコントロール不可。
※横紋筋…筋繊維に、横縞模様があります。
※筋組織は、循環器、肝臓、生殖器系
筋肉、骨などが該当し、中胚葉由来となります。
体を支える組織で、3種類あります。
●結合組織…真皮、皮下組織、腱
●支持組織…骨、軟骨
●液状組織…血液、リンパ液
生体の芯をなしており、
支持する働きの組織と、
組織や細胞間をうめて
繋ぎ合わせる働きを持つ組織です。
※支持組織は、循環器、肝臓、生殖器系
筋肉、骨などが該当し、中胚葉由来となります。
身体の内外の表面を覆っています。
体表や器官を包む保護膜。
細胞同士が密接に配列されており、
血管は通っていません。
体表面の表皮
体内器官の表皮
※上皮組織は、神経系、感覚器系
表皮、副腎髄質など同じく、外胚葉由来となります。
同じ種類の細胞が集まり、
1つのまとまった働きをするものを
組織といいます。
同じ機能や構造を持つ細胞集団の総称です。
働きによって、
大きく4つにわけられます。
・上皮組織
・支持組織
・筋組織
・神経組織
ミトコンドリアは、生命活動に
必要なエネルギーを蓄えている
ATP合成装置です。
※ATPとは、
アデノシン・三リン酸です。
3つのリン酸の1つが取れる時に
エネルギーが発生します。
細胞分裂の時、細胞小器官では
RNAが運ぶDNA情報をもとに
リボゾームで指定された
タンパク質を合成します。
合成されたタンパク質は、
小胞体経由で、ゴルジ装置へ輸送。
ゴルジ装置は、それを貯蔵し
成熟後に細胞外へ放出します。
ライソゾームは、ゴルジ装置内の
不用物を消化分解処理して
細胞外へ放出します。
※RNAは、役割の違いで
mRNA…メッセンジャーRNA
tRNA…トランスファーRNA
にわけられます。
細胞分裂のとき…
DNA(染色体)は、アミノ酸の
A-T、G-Cのつながりが切れて
2本にほどけます。
すぐに、その片方に、RNA(リボ核酸)が
くっつきます。
DNAのA(アデニン)に、RNAのU(ウラシル)
DNAのG(グアニン)に、RNAのC(シトシン)
DNAのC(シトシン)に、RNAのG(グアニン)
DNAのT(チミン)に、RNAのA(アデニン)
※DNAのT(チミン)は、RNAではU(ウラシル)
に置き換わっています。
DNAの情報を転写したRNAは、
タンパク質合成のために、
核膜の核膜孔から細胞質へ
出ていく時には、
RNAだけの1本鎖の状態になります。
細胞質の中には、
中心体
ゴルジ装置
ライソゾーム
小胞体
リボゾーム
ミトコンドリア…があり
これらを
細胞小器官といいます。
DNAの塩基ですが、
A-T
G-C
…
の組み合わせが続き…
縄梯子の横断を形づくっています。
ニ重らせん構造のイメージは、
長い縄梯子の両端を持って
ねじった感じとなります。
4つの塩基は…
アデニン(A)
グアニン(G)
シトシン(C)
チミン(T)
組み合わせは、決まっており
AにはTがつき、
GにはCがつきます。
ニ重らせん構造を形づくっています。
DNA…デオキシリボ核酸は、
デオキシリボース(五炭糖)と
リン酸と4つの塩基からなります。
伸ばすと、1つの細胞内で約2㍍
親から子へ伝達する遺伝子情報を
保有しています。
酵素やたんぱく質合成のための
アミノ酸配列を指令する暗号を
保有しており、この暗号に基づいて
細胞がつくられます。
染色体は、23対46本からなります。
そのうち、常染色体は、22対(XX)44本で
長い順に番号がつけられています。
1対2本は、性染色体で、XXは女性、XYは男性です。
核は、1つの細胞内に1個存在し
球形をしています。
核は、核膜に覆われていて
核膜孔と呼ばれる小さな孔を
通して、内外の物質のやりとりを
行っています。
核の中の核質には、
核小体(仁)と染色質があります。
染色質は、遺伝物質DNAが
塩基性たんぱく質のヒストンに
ゆるく巻きついていて
核の中では折りたたまれた状態です。
細胞分裂をすると、ほぐれて
染色体となります。
細胞膜は、細胞の内と外を隔てる膜です。
親水性でリン脂質の2層の膜です。
細胞内の恒常性を保っています。
2層の膜の間は、疎水性で
塊状のたんぱく質が埋まっていますが、
完全に埋まっていないものもあり
そこから、糖鎖(とうさ)と呼ばれる
鹿の角のようなものがでており
細胞のアンテナの役割をしています。
※外界からの情報の受信や
免疫系細胞では、ホルモンや神経伝達物質に
対するアンテナの働きをします。
細胞は、原形質と呼ばれるコロイド状(ゲル状)
のものからなり、細胞膜で覆われています。
細胞の中は、核と細胞質があります。
細胞質の中には、細胞小器官があります。