特徴成分➡精油の香りや性質を特徴づける
成分のこと。
※少ない量の成分が精油の個性を
作ったり、成分同士が互いに働きかけて
相互作用を生み出したりすることもあります。
数多くの成分から
精油は、構成されます。
主要成分➡含有率の高い主たる成分のこと。
※精油の香り・性質を特徴づける
特徴成分とは、必ずしも一致しません。
精油の濃度を適正にする為
アルコール、植物油脂
その他の基材によって薄めます。
※安全に心地よく楽しむ為に、
精油は、必ず希釈して用います。
精油を希釈していない
状態のことをいいます。
精油の原液は、
植物から芳香成分のみを
抽出したものである為
高濃度です。
お肌への刺激も心配されるので、
原液は、直接、お肌へ使用しないこと。
※必ず、希釈して使用すること。
果実の種子を包む部分。
子房壁が発達したものを
果皮といいます。
その最表皮を外果皮といいます。
果皮から得られる精油は、
圧搾法で抽出されます。
オレンジスイート
レモンなど…があります。
※柑橘系の植物は、外果皮から
得られるものが多いです。
被子植物が受粉し、
子房の中で成熟する
種子やめしべの子房が
発達した部分、その付属器官を
果実と呼びます。
すべての被子植物の種子は
果実に入っています。
果実の皮が硬く、乾燥するもの。➡乾果
多肉で汁気の多いもの。➡液果
果実から抽出される精油は、
ジュニパーベリーなどがあります。
地中や水中に伸びていて
水分や養分を吸収する器官。
根から抽出される精油は、
ベチバーなどがあります。
樹木の中心に近い部分。
芳香成分が多く含まれています。
心材の細胞壁には、
種々の色素が沈着しています。
心材から抽出される精油は、
サンダルウッドなどがあります。
天然樹脂…
樹木から分泌される粘度の高い
液体が、空気に触れて酸化し、
固体、半固体となったもの。
古くから香料として用いられてきた
揮発性の芳香成分を含んでいる樹脂…
ミルラ❁
ベンゾイン❁
などがあります。
光合成や呼吸を行う器官。
光合成を行う葉緑素が多く
含まれています。
葉から精油を抽出する
植物は、多くあり
ほとんどは、水蒸気蒸留法で
得られます。
花から抽出される
精油の種類は多いです。
※収油率は低い。
ラベンダー…1kgの精油を抽出するのに、
150kgの花が必要。
ローズ…1kgの精油を抽出するのに、
4〜5㌧の花びらが必要。
精油は、植物の花、葉、樹脂
心材、根、果実、果皮などの
部位から抽出されます。
※同じ学名の植物でも、
抽出部位が異なると、
精油の成分組成も異なります。
世界各地で芳香物質の栽培が
行われているため、主産地と原産地は、
必ずしも一致していません。
⭕主産地➡精油のもととなる
植物の主な産地のこと。
※植物の芳香物質は、
産地の土壌や天候などの条件から
影響を受けやすいです。
⭕原産地➡精油のもととなる
植物を産出した土地のこと。
※精油の特性を知る上で、
重要な手がかりとなります。
2年以上生き続ける植物。
発芽から結実までが、
2年以上のサイクルを持つ
植物のこと。
木本類は、多年生のため、
草本類に対して、用いられる
用語です。
発芽➡生長➡開花➡結実
種子を残して枯れるという
一連のサイクルが、1年以上2年以内の
植物のこと❁
発芽➡生長➡開花➡結実
種子を残して枯れるという
一連のサイクルが、1年以内の
植物のこと❁
草本類の多くは、一年草ですが
本来、一年草のものと、
生息地の気候にあわせて
多年草のものが、一年草になる
ものもあります。
木本類のうち、
生育に適した条件下で
樹高が2㍍以下の植物。
木本類のうち、
生育に適した条件下で
樹高が2㍍を超える
植物のこと。
一般に、木と呼ばれる植物の総称。
木部が発達した多年生植物の一種。
地面にしっかりと根をおろし、
幹には形成層があり、年々
太く生長するのが特徴。
1年に1層ずつ年輪を作る
ものが多く、高木と低木が
あります。
草と呼ばれる、木部があまり
発達しない植物の総称。
一年草✾
二年草✾
多年草❁
などにわけられます。
二名法とは…
学名の表記方法で、
属名と種小名で構成されます。
種小名のあとに続けて…
亜種
変種
品種
栽培変種
ケモタイプ
発見者名…などを
表記します。
植物をより細かく分類。
似た属をまとめて取り扱う分類単位。
※ギリシャ時代…
テオフラストスの著書
『植物誌』において
科、属という概念がうまれました。
学名を構成する要素のうち、
属名の次にくるもの。
属名との組み合わせにより
種が特定されます。
種小名は、すべて小文字
イタリック体で表記。
形容詞であることが多いです。
似た種をまとめて取り扱う
分類単位。
学名の冒頭に記されます。
最初の一文字のみ大文字。
イタリック体で表記します。
リンネ
Carl von Linne
1707年〜1778年
スウェーデン博物学者
分類学の父
学名は、リンネが体系化した
二名法に改良が加えられ
植物においては、国際植物
命名規約に基づいて決定されています。
学名
↓
生物につけられた世界共通の名称。
ラテン語、ギリシャ語が使われ
イタリック体で表記されます。
基本、1つの種に対し、
学名は1つですが、
過去の経緯で複数の学名が
存在することもあります。
※リンネが体系化した
二名法に基づき、
学名は、属名と種小名から
構成されます。
比重…ある物質の質量と
同体積の基準となる物質の
質量との比。
※摂氏4℃の水を基準とします。
比重が1より大きい物質は
水に沈み、1より小さい物質は
水に浮きます。
精油のほとんどは、
比重が1より小さく
水に浮きます。
引火性…いんかせい
揮発性の液体からでる
蒸気が空気と混ざり
火や熱がうつり
燃えだす性質のこと。
※引火する温度は、
精油によって異なります。
水溶性…すいようせい=親水性
水に溶けやすい性質のこと。
精油は脂溶性とされていますが、
水溶性の成分も微量含まれています。
水溶性の芳香成分は、
精油を水蒸気蒸留法で
抽出する際に得られる
芳香蒸留水に溶け込んでいます。
脂溶性…しようせい=親油性❁
精油は、油脂に溶けやすく
親和する性質があります。