乾性油と不乾性油の
中間の性質を持つものを
半乾性油✾と呼びます。
ほとんど乾燥しないオイルのことを
いいます。
空気中に放置すると
酸化して固化するオイルのことを
いいます。
酸化してオイルが固化することを
乾燥といいます。
一般的にヨウ素価が高い油脂は、
乾燥性が高いです❁
有機溶剤…ヘキサンに
油脂原料を漬け、
油脂分を溶剤に吸収させた後
溶剤を分離する方法です✾
油脂以外の脂溶性成分
ワックスや樹脂なども
抽出されてしまうので、
溶剤分離後には、精製の必要が
あります。
油脂原料を焙煎や
蒸すことで加熱します。
原料内部に残った油脂を
溶かした後に、圧搾して
抽出します✾
常温をキープした環境で、
原料を押しつぶして
油脂を絞り出します✾
熱による成分変質が
少ないです。
植物油の抽出は、
低温圧搾、高温圧搾、溶剤抽出など
様々な抽出方法があります✾
植物油の種類によって
抽出方法が決まるのではなく、
圧搾法と溶剤抽出法の混合法で
作られることが多いです。
種子が原料となる植物油は、
グレープシード油✾
ゴマ油✾
スイートアーモンド油✾
月見草油✾
ツバキ油✾
…などがあります。
種子
⬇
種子植物に形成される
散布体で一般に種と呼ばれる
部分❁
果肉が原料となる植物油は、
オリーブ油✾
アボカド油✾
ココナッツ油✾
…などがあります。
果肉❁
⬇
被子植物に形成される
果実のうち、種子を除いた
多肉質の糖分や脂肪分などの
栄養素や水分を蓄積する部分❁
天然の抗酸化物質✾
ゴマ油に多く含まれております。
未加熱のゴマ油には、
抗酸化物質のセサモリンが
多く含有されています。
加熱されると、
より強い抗酸化力を持つ
セサモールが生成されます。
ビタミンE❁
脂溶性ビタミンの一つです。
天然の抗酸化物質✾
小麦胚芽油は、トコフェロールを
多く含んでおります。
二重結合を1つ持つ
単価不飽和脂肪酸✾
炭素数16
若い方の皮膚に多く
含まれております。
皮膚の老化と関係している
脂肪酸✾
マカデミアナッツ油などに
含まれる成分です。
二重結合を持たない飽和脂肪酸✾
炭素数16
酸化安定性は高いです。
多くの動物性油脂や
植物性油脂に含まれております。
生物界で最も多くみられます。
二重結合を持たない飽和脂肪酸✾
炭素数12
酸化安定性が高いです。
保存性に優れています。
ココナッツ油などに多いです。
二重結合を4つ持つ
多価不飽和脂肪酸✾
必須脂肪酸のひとつ。
炭素数20
※体内でリノール酸やγ‐リノレン酸から
合成されて、さらに生理活性物質へと
転換されます。
動物の内臓脂肪に多く含まれています。
二重結合を3つ持つ
多価不飽和脂肪酸✾
必須脂肪酸のひとつ。
炭素数18
※月経前緊張症や更年期障害などを
緩和。アレルギー性疾患を抑制する
働きがあります。
月見草油などに多く含まれています。
二重結合を3つ持つ
多価不飽和脂肪酸✾
必須脂肪酸のひとつ。
炭素数18
※体内で、EPAやDHAに変化し、
アレルギー反応を抑制する働きが
あります。
えごま油やなたね油などに
多く含まれています。
二重結合を2つ持つ
多価不飽和脂肪酸✾
必須脂肪酸のひとつ。
炭素数18
植物性油脂に多く含まれています。
色素沈着淡色効果や皮膚の
ターンオーバー促進効果が
あります。
二重結合の位置の違いで
α‐リノレン酸✾
γ‐リノレン酸✾
に分けられます。
二重結合を2つ持つ
多価不飽和脂肪酸✾
必須脂肪酸のひとつ。
炭素数18
植物性油脂に多く含まれています。
※血中コレステロールを減らす働きがあります。
体内ではアラキドン酸を経て、生理活性物質に
転換されます。
エモリエント剤として化粧品に使われ
色素沈着淡色効果や皮膚のターンオーバー
促進効果があります。
○紅花油
○グレープシード油
○小麦胚芽油
などに多く含まれています。
二重結合を1つ持つ
単価不飽和脂肪酸✾
炭素数18
動物性油脂や植物性油脂に
多く含まれています。
酸化安定性は、比較的高いです。
※血中コレステロールを減らす働きがあります。
●オリーブ油
●スイートアーモンド油
●マカデミアナッツ油
●アボカド油など…
にも多く含まれます。
分子構造中の炭素間に、
二重結合を持つ脂肪酸のこと。
※二重結合の数によって
単価や多価の脂肪酸に分類されます。
不飽和脂肪酸を多く含む油脂は
常温で液体であることが多いです。
二重結合の数が、多いほど
酸化安定性は低いです。
オレイン酸、パルミトレイン酸
リノール酸、リノレン酸などが
あります。
分子構造中の炭素が水素で
飽和されており、
炭素間に、二重結合を持たない脂肪酸のこと。
飽和脂肪酸を多く含む油脂は
酸化安定性が高いです。
常温で固体。
ステアリン酸やパルミチン酸などが
あります。
脂肪酸…油脂の主成分❁
鎖状に並んだ炭素骨格を持ち
末尾に、‐COOH カルボキシル基が
結合している構造を持ちます。
二重結合の有無により
飽和脂肪酸(なし)
不飽和脂肪酸(あり)
に大別されます。
炭素数の多いものを➡高級脂肪酸✾
炭素数の少ないものを➡低級脂肪酸✾
といいます。
その他…オイルの特徴となります。
・ボリジ油➡γ‐リノレン酸を含有しています。
・セントジョーンズワート油➡光感作があるため
外出の際は、避けましょう。
・アボカド油➡オレイン酸を多く含むため
保湿効果は良いです。
その他…オイルの特徴となります。
・ローズヒップオイル➡お肌の再生に使われます。
酸化しやすいので、早めに使いたいオイルです。
・キャロットシードオイル➡スキンケアに使います。
少しにおいがあります。
・ピーチカーネル油➡夏のスキンケアに使います。
・ヘーゼルナッツ油➡夏のスキンケアに使います。
・アプリコット油➡夏のスキンケアに使います。
ヨウ素価に着目してみました。
↓
・アボカド油…65〜110
・ホホバ油…92
・オリーブ油…75〜90
・カメリア油…78〜87
・マカデミアナッツ油…70〜80
・スクワラン油…50〜60
・ココナッツ油…12〜20
ヨウ素価120未満のオイルとなります✾
ココナッツ油❁は、酸化しにくい油となります。
早めに使いたいオイル✾
ヨウ素価…油脂100㌘に付加することの
できるヨウ素のグラム数。
※この値が大きいと、不飽和度が高く
二重結合の数が多いため酸化しやすいです。
目安…120以上は、酸化しやすいオイル✾
例…
・月見草油…195〜199
・グレープシード油…107〜143
・小麦胚芽油…115〜129
・セサミ油…103〜118
モクセイ科
抽出部位…果肉
蒸留後に水素を添加します。
高度飽和炭化水素類に分類され
ロウでも油脂でもありません。
植物性スクワラン
↓
オリーブの実の中に
入っているスクワレンは
酸化しやすい為
水素を添加して
飽和状態にし酸化しにくくします。
ツゲ科
抽出部位…種子
圧搾法
液状のワックス✾
品質の劣化が少なく
酸化しやすいオイルに加えると
抗酸化作用があります。
※長期保存可能。
痒みや神経皮膚炎などに
効果があります。
ヤシ科
抽出部位…果肉
低温圧搾
オレイン酸…16%
常温で半固体です。
約25℃で溶けます。
皮膚を冷やし、保護します。
※洗浄力にも優れており
洗剤としても活用されます。