脊柱のうち
仙骨と尾骨以外の
頸椎 胸椎 腰椎を
構成する骨のこと。
ひとつの椎骨は、
椎体 椎孔 椎弓から成ります。
❍椎体…腹側に楕円形をした
厚い円柱型
❍椎孔…背中側に脊髄がとおる
脊柱管を形成する。
❍椎弓…椎孔を取り囲んでいる。
身体の支柱となり、
脊髄を保護する
椎骨によって構成されています。
頸椎
胸椎
腰椎
仙骨
尾骨
に、分類されます。
側面からみると、
S字カーブになっていますが、
このカーブは、重力による
物理的な負荷を分散させています。
顔面を形成する骨。
※顔面骨と頭蓋骨をあわせて
頭蓋といいます。
上顎骨 頬骨 口蓋骨 下顎骨
舌骨から成ります。
下顎骨と舌骨を除く骨同士は
縫合により結びついています。
脳を外部から保護する
役割があり、すき間のない頑丈な骨。
※顔面骨と頭蓋骨をあわせて
頭蓋といいます。
前頭骨 頭頂骨 側頭骨 後頭骨
蝶形骨 篩骨 鼻骨 涙骨 鋤骨
下鼻甲介から成ります。
それぞれの骨が丈夫な結合組織の
線維で結合される縫合という様式で
結びついています。
骨は、形状により…
長骨
短骨
扁平骨
混合骨
含気骨 がんきこつ
などに分けられます。
❍長骨
↓
大腿部や上腕骨などの四肢に
多くみられる長い管のような
形状。
❍短骨
↓
椎骨、手根骨、足根骨などの
短く不規則な形状の骨。
❍扁平骨
↓
胸骨、頭蓋骨など平らな形状の骨。
❍混合骨(不規則骨)
↓
肩甲骨や側頭骨など凹凸が
目立つ不規則な形状の骨。
❍含気骨
↓
篩骨、上顎骨にみられる
副鼻腔などを形成する
内部に空洞をもつ骨のこと。
骨端と骨幹の境界にあります。
骨の増長を担う軟骨。
下垂体前葉から分泌される
成長ホルモンによって
増長は促進されます。
※成長とともに、軟骨層は
薄くなり、やがて骨化すると
骨の成長は停止します。
骨吸収を担う細胞のこと。
❍骨組織を破壊する働きがあります。
骨形成を担う細胞のこと。
❍骨組織を産生する働きがあります。
骨は、長さと太さの両面で
成長します。
増長
↓
骨端軟骨において
軟骨膜に骨芽細胞が
表れ、増殖と骨化により
長さが増します。
増厚
↓
骨膜において
産生される骨芽細胞の
増殖と骨化により
厚さが増します。
※骨の成長は、下垂体前葉から
分泌される成長ホルモンの
支配を受けます。
カルシウム、リン、ビタミンD
関与の影響も受けています。
骨組織で、骨を作る骨形成と
骨を壊す骨吸収により、
活発に繰り返される代謝。
代謝サイクル
↓
骨形成を担う骨芽細胞と、
骨吸収を担う破骨細胞の
バランスに左右されます。
❍健康な成人の代謝サイクル
↓
約95日❁
骨吸収…約20日
骨形成…約75日
※代謝サイクルは、高齢になると
長くなる傾向があります。
女性ホルモン、運動
ビタミンDの接種、食事バランスなどの
影響も受けて変動します。
血液㊥のカルシウムやリン…
ミネラルが不足した際は、
骨に貯蔵しているミネラル成分を
利用し、ミネラルの血中濃度調整にも
重要な働きをしています。
海綿質の海綿構造の間にある
小腔を満たす組織。
※骨幹の中心部にある
髄腔も骨髄で満たされいます。
赤色骨髄と黄色骨髄に分けられます。
❍赤色骨髄は血球をつくり、
抗体を産生する造血組織です。
骨質の表層部にあり、
長骨の骨幹、短骨と扁平骨の
表面にある部分。
リン酸カルシウムを多く含み
骨の硬度を保っています。
骨の内部にあり、長骨の骨端、長骨以外の
骨の大部分を占める網目構造の部分。
小腔を多数もつ海綿様の薄い骨板から
形成されます。
骨の主部…骨質の表面を覆い、
骨を保護する膜のこと。
骨膜上には、知覚神経が
多く存在しています。
❍骨膜に張り巡らされた血管により
骨に栄養が供給されます。
脊椎動物の骨格を構成する結合組織の一種。
人体には、約206個あります。
骨の成分は、骨の硬さを作る無機質の
リン酸カルシウムと、骨の強靭さを作る
有機質のタンパク質や多糖体、水分から
成ります。
構造
↓
外側から…表面を覆う骨膜。
↓
骨質の緻密質と海綿質。
↓
内部の髄腔は、骨髄で満たされいます。
※骨の働きは、カルシウムやリンの貯蔵
造血など。
頭蓋
脊柱
胸郭
上肢骨
下肢骨など…
骨で構成される器官の系統。
❍身体の構造を支える役割
❍脳や脊髄、内臓など臓器の保護
❍筋肉と協調して運動の制御を行います。
味蕾で知覚される食物の味を
識別する感覚のこと。
味覚は嗅覚とも密接な関連があり、
嗅覚障害が起こると、味覚も損なわれます。
身体の内臓にある感覚受容器から
得られる感覚のこと。
内臓感覚には、
・内部痛覚…内臓の痛みを感じる。
・臓器感覚…空腹感や渇き感などを感じる。
などがあります。
※内部痛覚の場合、その感覚がどの臓器で
生じているか特定するのは、難しいです。
筋や腱、関節にある感覚受容器で
得られる感覚。
平衡感覚の一種で、目を閉じた状態で
姿勢や身体の位置関係、運動状態
身体に加わる重量や抵抗、振動
腕や足がどのような状態にあるか
認識できます。
皮膚感覚と深部感覚をあわせて
体性感覚と呼ばれます。
皮膚感覚のひとつ。
身体に最も多く存在している
痛みを知覚する感覚のこと。
※角膜、鼓膜、歯髄、指先などに
痛点が多い。
皮膚感覚のひとつ。
温覚と冷覚があり
身体の内外の温度を知覚する
感覚。
体内の至るところにあり
冷覚を感知する冷点のほうが、
温覚を感知する温点より多い。
※温点は全身の感覚点の中で
最も少ないです。
皮膚感覚のひとつ。
指先や顔面などに多くあり
物に触れたときに生じる感覚です。
※刺激が弱いと⇒触覚として、
刺激が強いと⇒圧覚として
感知されます。
皮膚や粘膜にある感覚受容器で
得られる感覚のことで、
皮膚感覚には、
痛覚 触覚 圧覚 温覚 冷覚
などの感覚点があり、皮膚上に
点在しています。
外界からの刺激を脳に伝えています。
皮膚感覚と深部感覚をあわせて
体性感覚といいます。
精神への作用✾
精神を緩めて、心身を開放し、
心地よい感覚を提供することが
できます。(^^)
全身への作用✾
各組織細胞への栄養の供給を
促し、新陳代謝と排泄を促進します。
疲労回復をはかり、恒常性の維持にも
つながります。
循環器系への作用✾
末梢の血流を改善し、全身の細胞に
栄養を供給する作用があります。
リンパ液の循環が促され
疲労物質や老廃物の排泄が
促されます。
血圧を安定させる作用もあります。
骨格系への作用✾
関節の可動域を広げ、関節の潤滑油となる
滑液の分泌を促し、関節の運動を滑らかに
する作用があります。
靭帯が強化され、腱や靭帯の癒着も
とれて、関節の弾力と安定性が高まります。
筋肉系への作用について✾
筋肉の緊張を緩め、血流を改善することに
より全身の細胞への栄養供給を促し、
筋肉疲労回復、筋肉の萎縮予防、
痙攣を鎮静させる作用があります。
骨格筋の働きは、活発化し、
筋の収縮力と弾力性がまし
筋肉が柔軟になることで
運動の持久性、協調性が高まります。
皮膚への作用について✾
末梢の血流を改善、
皮膚の新陳代謝を促します。
古い角質が剥がれることで
汗腺や皮脂腺の分泌が盛んになり
皮膚が湿潤となり、弾力性がまします。
神経系への作用について
自律神経のバランスを整え
神経系をリラックス(*^^*)リフレッシュ✾
そのため、内臓などの機能が
整えられ、心地よい刺激を与える
ことで、痛みの緩和につながります。