🔵トリミングサロンとの間に、支払い時期に
ついての約束があれば、それに従います。
🟡支払い時期がない場合、
仕事の目的物の引渡しと同時に、
支払わなければならない。となります。
(民法第633条)
🟡トリミングサロンの仕上がりが
気に入らない、犬猫に傷がついた等の場合には、
債務の履行がなされていないとして、
支払いを拒絶することもできます。
❍トリミングサロンで、毛を切りすぎて、
可愛くなくなったので、代金を支払いたくない。
ということが起った場合…
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🟡飼い主がペット雑誌の写真をしめして、
具体的な指示をしていたにも関わらず、
全く違った状態になってしまったのであれば、
瑕疵修補請求として、手直しを求め、
手直しが終わるまでは、代金の支払いを拒むことが
できます。
❍事例⇒トリマーが誤って、猫のしっぽの1部を
5cm切断してしまった事案
🟡この場合、トリマーは、飼い主の所有権を棄損した
となるため、損害を賠償する責任を負うと判断され、
治療費・動物病院通院のための交通費・慰謝料として
合計約15万円の損害賠償が認められました。
🔵トリミングサロンで、トリマーがシャンプー中に
火傷に気づいた為、依頼されていたトリミングを行わなかった
ということであれば…
依頼者は、仕事が未完成であるため、代金の支払いは
拒むことができます。
🟡トリミングサロンで、トリマーのドライヤーの
当て方が悪くて、犬猫が火傷をした場合…
依頼者は、トリマーに対し、債務不履行として、
犬猫の治療費についての損害賠償を請求することができます。
🟡トリミングサロン後、すぐに皮膚の
ただれが見られた等…火傷の原因が、明確で
ある場合、原因は、トリミング中のドライヤーの熱で
ある可能性は高いです。獣医師が火傷の原因を特定できる
のであれば、診断書を書いてもらうのが良いです。
診断書は、トリミングサロンに過失があったことを
訴える際の重要な証拠となります。
業務を委託された人の職業や
専門家としての能力、社会的地位など
から考えて、通常期待される注意義務のこと。
🟡トリミングサロンへ犬猫のトリミングを
頼むことは、民法上の請負契約となります。
例えば…トリミングサロンへ犬猫をつれていき
ドライヤーなどの熱による火傷があった場合
犬猫に傷がついているのであれば、善管注意義務違反
として、債務不催行責任を追及することになります。
民法第709条
故意又は過失によって、他人の権利
又は法律上保護される利益を侵害した者は、
これによって生じた損害を賠償する責任を負う。
とあります。
❍損害賠償が認められるためには、
故意又は過失が必要で、請求する側が
証明しなければなりません。
🟡判例⇒ペットホテルに預けたチワワが
散歩㊥に行方不明になった件について
慰謝料としての賠償請求が認められた
ケースがあります。
チワワは怖がりなので、他の犬と
一緒にしないでほしいというメモを
従業員に渡していたのにそれに従わず
飼い主が旅行中に、確認の電話を入れた時にも
逃げたことを伝えないなど、誠実さが感じられない
対応でした。
飼い主側は、慰謝料100万円やチワワの購入代金や
弁護士費用などを合わせて150万円の損害賠償請求を
起こしました。
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これに対して、裁判所は、ペットホテルの過失を
認める一方、ペットホテル側も飼い主からの要望に
応じて、チラシ配りやビラ配り、新聞へ毎日、広告を
だすなど、捜索活動を尽くしたことなどを総合的に考慮し
精神的苦痛への賠償額は、弁護士費用と合わせて
60万円であると判断しました。
🔵ペットホテルだけでなく、ペットシッターに
家に来てもらって、世話をする際も玄関をあけた
とたんにペットが逃げ出すということもあります。
※契約書を交わす時は、逃してしまった時のことが
明記されているか、しっかり確認しておきましょう。
ペットホテルからペットが脱走した場合
法律上、ペット探偵費用をペットホテル側に
請求できます。
しかし…ペットが見つからない場合…
民法では、預けたものが損傷したり、
1部が滅失した場合、返還から1年以内に
損害賠償請求をすることと定めています。
何ヶ月も見つからない場合
数ヶ月におよぶ高額な探偵費用を
全額請求できるとは考えにくく…
精神的苦痛やペット自身の財産的損害を
賠償してほしいという訴えとなります。
例として…ペットホテルへ
飼い主がペットを預けた場合…
❍受託者…ペットホテル
❍寄託者…飼い主
にあたります。
🟡民法第657条
受託者が、寄託者のために保管することを
約束し、寄託者からその物を受け取ることに
よって成立する契約です。
ペットをペットホテルへ預けた場合、
飼い主とペットホテルの間には、寄託契約が
成立しています✾
※寄託契約とは⇒飼い主に返す時、
ペットホテル業者は、猫をもとの姿で
返さなければならないという契約です。
脱走した場合であれば、
ペットホテル側は、ペットを探す
という責任を負います。
🔵血統書つきとしてペットを販売しながら
実は血統書がなかった場合…刑法第246条の
詐欺罪になる可能性があります。
ペット購入時に、必ず確認し、
どの団体が発行しているものなのかも含め
団体へ確認することをお勧めします。